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ジャズとダブの奇跡の出会い。ついに世界初CD化!!

●JEREMY TAYLOR ジェレミー・テイラー / REGGAE INTERPRETATION OF KIND OF BLUE
ZOUNDS / JPN / CD / REGGAE-Y110512-01 / 発売中 / 2,500円(税込) 

  


"例えばもし、キング・タビーとマイルス・ディビスが出会っていたのなら・・・"

誰もが驚愕したマイルスの名盤丸ごとレゲエ/ダブ・カヴァー・プロジェクトがここ日本にて世界初CD化!!2年前のベストアルバムにも選出されたあの謎が謎を呼ぶプロジェクトの全貌がこの、世界初CD化によって明らかにされる!!

「2009 年にひっそりとリリースされた謎のアナログ。アナログのみのリリースという形態は自分としては非常に興味深く、嬉しかったものです。しかし、それ以上にもっと多くの音楽愛好家にも聴いて欲しいと思い、そこから2年間交渉を続けついに世界初CD化に漕ぎ着けました。確証はありませんがこの時期(81年当時)のNYのレゲエシーンを検証するとローランド・アルフォンゾやロイド・ブルワッキー・バーンズなどの影も見え隠れします。というのもクレジットが一切残っていないのです! 近年稀に見る神秘深く凄い作品の予感がします。」 (須永辰緒)

『1981年の春、ジャマイカのスタジオミュージシャンのグループがニューヨーク州立大学の音楽教授ジェレミー・テイラーの監督の元、ニューヨークに招集された。その答えがこの「カインド・オブ・ブルーのレゲエ解釈=REGGAE INTERPRETATION of Kind of Blue」である。世界的なジャズ・ミュージシャンで教育者として知られたテイラーは、世界で最も優れた音楽のひとつであるレゲエ・ミュージックを学ぶ為に何度かジャマイカを訪れた。「私の初めてのジャマイカの旅は私の人生に於いて最も目を見開かされる音楽的体験だった、私はスノッブな音楽教育を蹴散らすような、沢山の比類なきミュージシャンに出会った。彼らの演奏は米国の優れたミュージシャンと呼ばれる人々よりも音楽的で味わい深く、躍動的なものだった。彼らの才能を私の同僚が十分に理解し学ぶ事が出来るショーケースの方法を、色々な手段で私は探さねばならなかった」
この声明はこのアルバムの基本的なコンセプトとなっている。テイラーは最も愛され、全ての時代でよく知られたモダンジャズ作品を取り上げ、それをレゲエ・ミュージシャンの手に委ねた。つまりそれが「レゲエ・ミュージシャンに見出したものを彼の同僚たちに十分理解させることが出来る手段だったのだ。残念なことに、このセッションを監督した数週間後にヨーロッパの講演で訪れていたパリのホテルでテイラーは亡くなってしまった。アルバムの最終ミックスは完成することなく、アルバムも発表されることはなかった。但し、コレクターの間では長い間この作品の噂が話題になり、80年代にはラフミックスを使用した海賊版のカセットも出回ったそうである。しかしこれまで一度として公式に発表されることはなかった。』
「カインド・オブ・ブルー」リリース50周年の節目にあたる2009年初頭。 SEACRET STASHレコードがこの作品の発売に着手し、遂にはジェレミー・テイラーの遺族との交渉を始めたのであった。結果、最終ミックスを施し、レーベルプロデューサーによって全ての楽曲のダブバージョンも収録されたこの作品、当時はヴァイナルのみのリリース(しかもクリアブルー!)というマニアには堪らない発売形態もあってかクラブシーンを中心に一部で大きな話題になったのも記憶に新しい。「遺族の意向で(アナログ)発売以降2年間はCD化をしないで欲しい」というレーベル側からの意向もあり、リリースを断念せざるを得なかった…という経緯もこの作品の持つミステリアスな魅力をより輝かせる結果となった。マイルスの生前に果たしてこの音源が彼自身の耳に入っていたのかどうかは知る由もないがしかしながら多ジャンルを取り込み生涯自身の変革を恐れなかったマイルスなら、あの独特のしゃがれた声でこうボソリというに違いない。『おいブラザー、なかなかやるじゃないか」と。
 

ダブのオリジネーター、キング・タビーが熱心なモダン・ジャズのファンであったことはレゲエ・ファンの中では有名な話なのかもしれない。自身のミキシング・ルームの後ろには膨大な数のモダン・ジャズのコレクションが保存してあったという。
キング・タビーが生み出した(実際にはキング・タビー以前にもダブは存在したが、ダブを芸術の域にまで高めた、という意味において)ダブ・ミックスという手法によるあの独特の音の「隙間」、そしてそこから生み出される立体感溢れる音の空間は、もしかしたらモダン・ジャズの影響を色濃く受けていたのではないか・・・もちろん今になっては確かめようのない事だけれど、そんな風に感じる事がある。

まるで都市伝説のような話だが、キング・タビーは当時マイルス・ディビスの『KIND OF BLUE』をダブ・ヴァージョンにミックスしたアセテート盤を作ったという話がある。もちろん事の真相を確かめることはできないが熱心なジャズ・ファンであったキング・タビーならば、もしかしたらそんな実験もひそかに夜な夜な繰り返していたのかもしれない・・・。

今回リリースされるジェレミー・テイラーのアルバムはジャズとレゲエ/ダブの関係性を鮮やかに映し出してくれる。一見相反するように思えた二つの音楽が見事に融合しているのだ。『KIND OF BLUE』の持っている無限の音の深みとダブの音響空間。その二つがまったく違和感なく、むしろ両ジャンルの親和性すら感じさせてくれる。

1981年にジェレミーによりニュー・ヨークに召集されたジャマイカのミュージシャンたちによって生まれた『KIND OF BLUE』のレゲエ解釈。残念ながらこのセッションの後にテイラーは亡くなってしまった。そして『KIND OF BLUE』リリース50周年の節目にあたる2009年にアナログ盤でリリースされるまでは幻の作品であった。今回の世界初CD化によって、より多くの人がこの素晴らしい音楽に触れることができるのだ。本作はきっとジャンルの壁を越えて、驚きと喜びを持って受け入れられるに違いない。(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 西原)

diskunionお茶の水ソウル/レアグルーヴ館にて絶賛発売中!!!

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